ヴォーグ 復刻本到着 [ー編み本]

ヴォーグ 復刻本到着しました。
編物技術シリーズ全5巻です。

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「ポケットとカフス」

ぱらぱらと眺めてみて、おもしろいなと思ったのが、「ポケットとカフス」です。
ドレッシーな物や、装飾が凝っている物がおもしろいです。

レザーあしらいのカフ、毛皮あしらい、いろいろなタブ、ポインテッドカフ、サーキュラーカフなど、楽しいです。

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メインはいろいろなポケットとカフスですが、
上の写真を含め、婦人物が8点、女児物が2点、まるまる編み方が書いてありました。

(右のが今も着れそう。
左は年配の方が着てそう。
あとはレトロで、そのままは無理そう。)

のっているサンプルの増減がすごいのです。
後ろ肩ダーツ、胸ダーツ、ウエストダーツがあり、もちろん前袖ぐりのカーブと後ろ袖ぐりのカーブは同じではありません。
長いジャケットの裾線はまっすぐではなく、脇に向かって少しあがっています。
スカートもウエストダーツがあります。
衿のカーブもおさまりがいいように、できています。

去年少しかじっただけでしたが、文化服装学院のソーイングの通信講座で習ったことが、表現されているように思いました。

ソーイングから編物に移ったとき、
前袖ぐりのカーブと後ろ袖ぐりのカーブが同じでいいの?と思いました。
編物界では前袖ぐりのカーブと後ろ袖ぐりのカーブが同じというパターンをみることが多いのですが、ソーイング界ではそれはあまりない。
たいてい前袖ぐりは後ろ袖ぐりより短い。
それに胸ダーツや、ウエストダーツもみかけなくて、あればもっとフィットして、よくみえるんじゃないだろうかと思っていました。

今の時代的にフィットするニットより、ルーズシルエットなニットが多いということ。
また私が見ているパターンがまだ少ないため、ダーツのあるパターン、前後袖ぐりの差のあるパターンをみていないということがあげられると思いますが。

この本はシルエットからみて、1960、70年代ぽいなと思いますが、
こんなにダーツの入ったハイゲージの物を編むのは大変だったでしょうね。

「美しい拾い目」

その美しさにびっくり。
写真でたっぷり解説されていて、たるみもゆるみも、目の不揃いもない完璧な美しさ。

<最後に>

復刻本なので、現在もっとよりよいやり方が見つかっていても、当時のままで書かれているそうです。

ざっと見てみて、ほとんど中細毛糸が使われています。かなりハイゲージです。

1970年代に機械編みがはやったらしく、うちの母もやっておりましたが、それでこんなにハイゲージなのかも。
10cmで、メリヤス60段とか70段とか書いてあるので。

どなたかがブログで書かれているのを読んだのですが、この時代は細い毛糸が手編みの主流であったらしいそうです。

太い毛糸のものはまったくないけど、勉強にいいと思います。



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