錯覚 [ーsewing(Other)]

いろんな型紙ショップをみていて、すっきりともっさりと何が違うんだろうと考えてしまいました。

ぶかぶかとぴったりだったらぴったりのほうが細く見えるけど、
ぴったりだったら一番すっきり見えるかというとそうでもない気がします。
適度に余裕があるのにほっそりと重心があがって見える服ってあります。

どこがちがうんだろう。
パターンって奥深いですね。

Tシャツひとつ、ジーンズひとつとっても、普通のとかっこいいのとあって、似たような形の中にも着用するとはっきりと違いが出る。

胸ダーツはあったほうがすっきり見える。
胸ダーツがないと、着用したとき斜めの下り線ができてだらっとみえる。

ポケットは脇に向かってあがり気味の方がすっきりしてみえる。
裾線もまっすぐより脇があがっているほうがすっきりみえる。
はっきりとあがっていると気付かせないように、さりげなく。

よくよく見れば、紳士もののジャケットも胸ポケットは自然にあがってますね。
このポケットの角度一つで上昇ラインを作り出して、すっきりしていると錯覚させるのではないでしょうか。

ジーンズやパンツは後ろ姿がもっとも大事だと思うのですが、シンプルなパッチポケットより難しいポケットの方がのっぺりみえない気がします。
角度や大きさ、ポケットの位置、これだけで印象がずいぶん変わるからおもしろいですね。

どこに書いてあったか忘れましたが、
「すべての人が美しい肉体をもっているわけではない。美しくない肉体を包んで、美しく見せることがいい衣服のつとめ」みたいなことが書かれていました。

少しでもよりよく見せられるかたち。
そういうのの秘訣がわかればいいのに。

モデルさんて細くて背が高くて足が長くて重心が高い。
あきらかに一般人と体の作りが違う。
モデルが服を着て雑誌にのっているから、それを見た人が服を買いにいくんだけど、
一般人が代わりをやって雑誌に載っても、同じ服でも同じようには売れない気がします。
かわいくてスタイルがよい一般人なら別ですが。

「あなたもこれを着ればこうなれますよ」というメッセージ。
これもひとつの錯覚かもしれない。
まあでも着たい物は着たい。
自分もモデルさんのようになった気分で錯覚していれば楽しい気がする。

化粧品の広告も最近は年齢のいったひとをちゃんとモデルにつかっているところもあるけれど、
10代のぴちぴちのモデルが、ミドル向けの広告をやっていたりします。
「これを使うとしわのないきれいな肌になれる」と錯覚させるのですね。
シャネルなんかは特にそういう気がします。
ディオールはシャロンストーンだからまだ購買層と年齢が近いですが。

化粧品の広告を見ると、モデルは何歳か考えてしまいます。

基礎化粧品のCMを見ても、この人は絶対にこの商品を長年使っているわけじゃないだろうなってかんぐってしまいます。

男の人より肌が汚くてくすんでいる人が40代をすぎるとたくさんでてきますが、化粧品を長年使ってたからなんだろうな。
若いうちはそれほど化粧品による影響はみえないけど、40代をすぎるとでてくるってこわいですね。

一般的な化粧品も塗った後、肌が綺麗になったように錯覚させるだけで、実際には綺麗になってないかもしれない。

私は基礎化粧品はパックスナチュロンのハンドクリームだけしかつかっていませんが、それも手やかかとぐらい。顔は皮脂として分泌されるぶんだけでだいたいまかなえています。
皮質の分泌が足りないようなときは、それを顔にもつけますが全く大丈夫です。
パックスナチュロンは水で洗うと流されるので、とても皮脂に近く、塗っても重たくなくてつけていて違和感がありません。

それよりもやっぱり食べ物の影響がおおきいなと感じます。
無添加の食品ばかり食べていると、やわらかですべすべになるのに、そうでないものを食べると、
肌がごわついて、ひじやひざの裏側がべたつく気がするし、分泌される皮脂がさらさらでなくちょっと固めの皮脂になります。
さらさらの皮脂は洗うとすぐ流れているくらいさらさらだけど、ごわついた皮脂は石鹸でないと落ちません。

無添加のものばかり食べるってとっても難しいですが。
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