To Be or Not to Be [Cinema]

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「生きるべきか死ぬべきか」
Director:Ernst Lubitsch
1942年
ユナイテッド・アーチスツ

1980年代の後半からしばらく、マリクレールジャポンを愛読していました。
女性誌というよりは、文化誌といったほうがいいほど、文化的な内容の濃いおもしろい雑誌でした。
小さい文字がぎっしりつまっていて、レベルも高く全部を理解していたとはいえないほどでしたが。
フリーダ・カーロを知ったのも、その雑誌からでした。

そこに蓮見重彦氏が映画のコラムを連載されており、毎月楽しみに読んでいました。
そのコラムでしょっちゅう、エルンスト・ルビッチを絶賛されており、それでこの映画を知りました。

でもなかなか見られず。
何年かして、1990年代前半に大阪で、エルンスト・ルビッチの映画が何本が日替わりで上映されるイベントがあって、ようやく見ることができたのでした。
どこだったか思い出せないけど、映画館というよりは、文化ホール的なところだったような。

上映がはじまってすぐ、名前を読み上げるシーンがあるのですが、そこでもうこの映画はあたりだなと思ったほど、センスのいい映画でした。

第2次大戦直前のワルシャワが舞台です。

脚本がとても素晴らしい。
そして俳優さんも、素晴らしすぎる。

舞台俳優たちのそれぞれのキャラクターがたっていて、とてもいいのです。

いつも主役を演じていて、注目されることを望んでいるヨーゼフ・トゥーラ
その妻で、主人に従うふりをしながら自分の名前をポスターの一番上にもってきて欲しいと思っており、楽屋で若い男と逢い引きをするマリア・トゥーラ
若く美しくマリアにひたむきに惹かれる軍人
いつもおおげさな演技をして周りから注意される役者
主役をやりたいと思いながらいつも脇役、槍持ちの役者
周りがあわててさわいでいるときも、冷静にどうすればいいか考えている演出家
ヒトラーに忠誠を誓いつつ、陰では、のナチス

とても素晴らしい上質なコメディです。
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